いついかなる状況でも「お忙しいところ恐縮ですが」と書いてくる人がいる。
俺も書くよ。
書くけど、相手が本当に忙しそうな時とか頼みづらい時にだけね。
考えたら当たり前のことなんだけどさ、
そう、考えたら当たり前。
これなんだよね。
考えてないんだよ、毎回必ず書いてくるやつは。
ビジネスメールだから、どうしてもある程度定型的にはなっちゃうんだけど、
だからこそ使い分けができる部分に関してどれだけこだわれるかが大事なんだよね。
そこを分かってない人が多いよ。
「お手数をおかけして申し訳ありませんが」とかもさ、
全然手間のかからないことだったり、こっちが手間をかけて当然のことだったりすると
「ははーん、こいつ何も考えずにメール書いてるな?」って分かるもん。
それは礼儀でも何でもないし、むしろ失礼にあたることだよ。
似たようなので二重敬語ってあるじゃん。
※間違った敬語(二重敬語)の例
×お召し上がりください
○召し上がってください
×お帰りになられる
○お帰りになる
×お声をおかけいただく
○お声をかけていただく or 声をおかけいただく
俺が二重敬語を否定したら反論してきた人がいてね。
その人が言うには敬語は相手が気持ちよくなるためのものだから、
文法的に正しいかどうかが最優先じゃないって。
果たしてそうなのかしら?
まあいいや、敬語は相手が気持ちよくなるためのものだとしようや。
それでとりあえず上げられるところは上げて間違った敬語を使ったとする。
言葉を知らない人は気持ちいいかもしれないよね。
敬われてる気になるから。
でも言葉を知ってる人は気持ちが悪いわけだ。
礼儀をわきまえるために言葉を正しく知って正しく使おうっていう
姿勢が感じられないからね。
一方では言葉の正しさを重視した、言わばシンプルな敬語にしたとする。
言葉を知ってる人は当然気持ちがいい。(言葉を正しく使える人は少ないからすぐに分かる)
言葉を知らない人は気持ちが悪いかもしれない。
正しい敬語が敬語に聞こえないから。
誰に認められたいかって話になってくるのかな?
自分は言葉を知らなくてもかまわないし、
相手も言葉を知らない場合のほうが多いんだから間違ってても上げときゃいいって人は
そうすればいいと思う。
もうここまで言ったらあとの説明は要らないよね?
そうだ、この手の話をすると「言葉は生きもの」とかいうもっともらしい言葉で
片づけようとするやつが必ず出てくるんだけど、
とぅぬむから帰ってください。