「クレーマー」という人達
2006年 08月 08日
ブームと呼ぶには定着しすぎた韓国文化の人気は本当にすごい。
今年の3月からCSでも韓国専門chが更に増えたし、
インターネットの有料放送などもあるそうだ。
そこで放送されているいくつかの番組には、
僕の訳が字幕としてついている。
6月からある人気ドラマの字幕制作を担当することになったのだが、
放送が終るたびに番組ホームページ内の掲示板に
すごい数の書き込みがある。
その内容のほとんどは字幕に対するクレームだ。
漫画版のセリフはこうなっているだの、誰の口調はキャラに合ってないだの。
読むに値しない内容なのであまり気にしていないのだが、
中でも多いのが「実際のセリフと字幕に書いてあることが違う」というもの。
訳し方など状況に応じていくらでも変わるもので、
誰もが気に入る訳をつけることなど不可能なのだ。
セリフのとおりそのまま日本語にしたならしたで
「直訳で意味が通じません」という意見が必ず出てくる。
「クレームの量=注目度の高さ」とでも思っておけばいいのか。
しかし腑に落ちないのは、クレームをつけている人のほとんどは
韓国語のセリフを理解しているという点。
それなら画面にガムテープでも貼って
僕のつけた下手クソな訳など気にせずに楽しめばいいのにと思う。