わざわざ間違えにいかない

僕が普段気を付けていることのひとつに、
「わざわざ間違えにいかない」ということがあります。

人間はミスをします。
ミスはできればしたくありませんよね。
失敗から学ぶことはもちろんありますし、失敗を恐れていては何もできませんが、
回避できる状況で回避しないのはもったいない。
今日はそんな話を。


例えばコンビニに行ったとします。
3人の子供たちにアイスを買って帰ろうと思いました。
いろんな種類のアイスがありますよね。
子供たちに選ばせようと3種類のアイスを買って帰りました。

これ、多くのパパがよくやってそうですが、
わざわざ間違えにいっちゃってますね。

ピノとガリガリ君とアイスの実を買って帰ったとするじゃないですか。
3人それぞれが別々のアイスを一番食べたいと思う確率はかなり低いわけですよ。
誰かが譲ったり、じゃんけんで負けて諦めたりして、
何かしらの不満が残ってしまうおそれがあります。

なぜこうなるかというと、選択肢を与えることがあたかも
子供のことを考えているように錯覚してしまうんですね。
子供と一緒にコンビニに行ったなら好きなものを選ばせればいいですが、
買って帰るとなると話が違うわけです。

ここでの正解は、何でもいいので同じ種類を3つ買って帰ることです。
それなら子供たちはただ喜んで、3人で同じアイスを食べるだけ。
100%おいしいねー、で終わります。


同じように外食する時、複数の子供に何を食べに行きたいか聞いちゃだめです。
意見が割れた時に誰かが「自分の意見は通らなかったんだ」というストレスを感じます。
なので正解は、行き先を妻と2人で決めて黙ってそこに連れていくこと。
外食するってだけで子供は喜びますから。
「なんで何を食べに行きたいか聞いてくれなかったの?」なんて思いません。

これも「意見を聞く」ということが優しさで、
親が勝手に決めてしまうことが悪かのように錯覚してしまうために起こることです。
家庭だけでなく仕事でもバンドでも、できないリーダーにありがちですよね。
意見を聞くべきところと、独断で決めるべきところを見極める必要があるわけです。


次いきますね。

これはうちのかみさんが結構やるんですが、
例えば休みに遊園地に行く計画を夫婦で立てたとします。
そうすると妻はすぐ子供たちに「みんな、次の休みは遊園地に行くよ!」と話すんです。
子供たちは当然喜びますよね。
ただ当日雨が降るかもしれないし、
事情が変わって行けなくなるかもしれないじゃないですか。
マイナーな所だと閉園してることだってありえます。
大人同士が予定を合わせるわけじゃないんだから、
子供にあらかじめ伝えるメリットは特にないわけです。
まあ、子供たちが喜ぶ顔を早く見たいんでしょうね。
その気持ちは分かりますが、やはりわざわざ間違えにいかないという観点でいえば
ギリギリまで黙っておくことが正解。
予定どおり遊園地に行ければみんながハッピー、
行けなかったとしても誰も落ち込みません。
だって遊園地に行くはずだったなんて知らないんだから。
あらかじめ話すのはリスクとリターンのバランスが悪すぎます。


次。


僕は字幕翻訳の仕事をしてるんですが、
かなりややこしいのが日本語における男性の一人称です。
女は全員「私」でいいんですが、男の場合はキャラや話す相手によって変えなければなりません。
「俺」、「僕」、「私」と、おじいさんであれば「わし」まであります。
主役クラスだと間違えませんが、脇役だと「何だっけなー」となることも多いのですが、
記憶を頼りに当てずっぽうで訳すのは一番だめ。
完全にわざわざ間違えにいってます。
そして、過去のデータを遡れば既出の一人称が分かりますが、これもイマイチ。
時間がかかりますよね。

正解は一人称を省いた言い回しにすること。
毎回そうするわけにはいかないまでも、ほとんどの場合はこれで何とかなります。


あとはバラエティー番組とかだと、
ガヤの声が男か女か分からないこともあります。
それで「どっちかなー。『そうだよな』かなー。『そうよね』かなー」なんてことで悩んじゃう。
何度も聞き直して、なんとしても男女を区別しようとしたりね。
そこでは「そうでしょ」とか「そうじゃない?」とか、
同じニュアンスで性別を選ばない言い回しにしちゃえばいいんです。
そうしておけば視聴者は何の違和感も覚えませんよ。
悩んでもしょうがないことに時間を割いたせいで、
チェックが行き届かなくて誤植が残ってたなんてことになったら何をやってるのか分かりませんからね。


僕が実生活でよく感じるというところで家庭と翻訳を例に挙げましたが、
似たような考え方で回避できるミスは多いはず。
あなたの生活における小さなヒントになれば幸いです。
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by kimjiyoung | 2016-02-18 00:23 | 雑記・エッセイ | Comments(0)

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