友達の意味を知った日

今日の昼過ぎにSNSのメッセージで大学時代の友人から連絡があり、
仕事終わりでそのまま飲みに行ってきた。
そいつは大阪出身なのだが、数年前から東京に住んでいるのだとか。
今はその帰りである。

そいつと俺はお互い大学を早期に中退したので16年ぶりくらいの再会。
その間にも連絡はとっていなかった。

全寮制の大学でそいつはギターを弾いていて、俺はドラムを叩いていた。
一緒にバンドを組むことはなかったが、スタジオに一度入ったことがある。
そして2人ともバイクに乗っていた。どちらもYAMAHAのSR。
夏休みには大阪へ旅をして、そいつの実家に泊まったことも。
そいつはサッカーに長けていることで校内でも有名で、俺とは全然違う部分もあったし、
毎日一緒にいたというほどでもなかったが何か通じ合っていたような、そんな関係だった。


軽く挨拶を交わしたあと、

「飲み行こうや。今日行くやろ」

と言われた。
仕事が終わったら直帰するつもりだったが、
ここで「いや、かみさんが」などと言うようなつまらないやつにはなりたくなくて、
妻にメールを1通送って新宿へ向かった。
容姿は変わったものの一目で互いに気付き、酒場へと入っていった。

席に座りその間にあったことを話し合った。
俺にもいろいろあったが、その比じゃないほどの話を聞かされた。
悪さをして人に迷惑もかけたらしいが、
格好をつけることなくありのまま全てを話してくれたことが
俺への信頼だと感じてうれしかった。


本人と直接つながりがなく、他人からの評価以外に情報がないとしたら、
それが100%になってしまうのかもしれないが、
自分が直接つながっている相手なら、他人がどう言おうが自分に見えていることが全て。
誰かに不義理をしたのかもしれない。誰かに恨みを買ったのかもしれない。
だが自分が何もされていないのであれば、
16年ぶりに飲みに誘ってくれた友達でしかないのだ。

俺も生きてきて幾度となく失敗してきた。
反省すべきだし、償える相手には償うべきだが、そのことで沈んでばかりもいられない。
前を向くためには、自分を受け入れてくれる友が必要だ。

今日は自分が誰かのそれになれた気がして、とてもいい気分だ。
そして自分がつまづいた時に支えてくれる友も同時に得られたようで胸がいっぱいだ。


「また飲もうな」と笑って別れた。
近いうちに会いたいとも思うし、数年後になってもかまわないような気もする。

地元が同じであれば友達なのだろうか。
頻繁に連絡を取ったり顔を合わせていたら友達なのだろうか。
16年の時を超える再会を経験した今日、友達の意味が変わった。
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by kimjiyoung | 2015-06-05 01:04 | 雑記・エッセイ | Comments(0)