THE MANZAI 2014 雑感

■グループA

●2丁拳銃
ずっと昔から知ってるコンビで、昔から面白くて好きでした。
ただここ数年はしばらく東京で見ることも少なくなっていて、
もちろん本人たちも気合十分で臨んだでしょうし、
「このコンビが優勝したらいいな」と思う何組かのうちの1組でした。
ただ今回はネタがちょっと。。。

っていうのもお笑いの賞レースってことになると、芸歴の長さっていうのはハンデなんですよね。
場数を踏んできた経験が有利に働くよりも、手の内が見えてる状態で勝負しなきゃならないから。

M-1時代で言うと笑い飯しかり、南キャンしかり、オードリーしかりで、
「何だこれ?こんなの見たことねえぞ?」っていうコンビが好成績を収めてたじゃん。

2丁拳銃はその意味で失敗したんじゃないかって感じがした。
最初からハラハラしたけど、途中のエビでガードだっけ、
あのくだりとかちょっと見てられなかったな。。。

本人たちが一番悔しいはずだけど、次のエレファントジョンのほうが何倍もウケてたからね。


●エレファントジョン
今回知ったけど、2人とも元相方が鬼ヶ島なんだね。
ひねり過ぎない漫才で、2人とも人が良さそうだし好きなコンビ。
優勝するほどの爆発力はなかったけど、面白かったですね。
「ANAがあったらJALもある」で大笑い。
ここでやっと会場の空気が作られてきたのかなという気がしました。


●アキナ
普通の漫才に見えて、よく見ると独自のスタイル。
分かりやすいし、この形で設定だけ変えればネタを量産できるから、
しばらくネタには困らなそう。
元メンバーの不祥事で謹慎処分を受けたりと苦労したみたいで、
一生懸命に漫才をする姿に好感が持てました。
たくさん練習したんだろうなーっていう。


●磁石
オンバトとかでよく見てた時は全然面白くなかったんだけど、ここ数年はちょっと面白くなった。
ただネタもキャラもちょっとクセが強いかな。
ネタによって笑える時とそうでない時の差があるような。
この日のネタは見たことあるやつのアレンジだったけどイマイチでした。
あとツッコミの佐々木君はルックスかなりいいと思います。


グループAの勝者はアキナ。
まあ順当でしょう。



■グループB

●トレンディエンジェル
来ましたね。トレンディエンジェル。
もう大好きです。
この大舞台のつかみが「手ぇ洗ってきましたよー」だからね。
ていうかキャラ先行してるけど漫才マジうまいよ。
テンポいいし、緩急もあるし。
ネタもハゲ縛りがあるにもかかわらず、よくここまでのバリエーションを生み出せるなと感心します。
薄毛に対してただ開き直ってるだけじゃなくて、絶妙な哀愁が漂ってるバランス感もいい。
ふなっしーとか妖怪ウォッチとかっていう流行りのネタも混ぜていて、客を選ばない笑いになってました。
「これもしかしたら今回いっちゃうんじゃないの?」と思ったね。
ここまでで一番笑った。


●馬鹿よ貴方は
これさっき書いた「何だこれ?こんなの見たことねえぞ?」枠ね。
僕は好きでした。
狙いなのかもしれないけど、THE MANZAIの決勝でグレーのパーカーって(笑)。
「泣いてんのか?」でがっちり掴まれて、黒ヤギさんの歌で大笑い。
やっぱ笑いって意外性が大事だから、展開が読めないスタイルは結構笑えますね。
他のネタも是非見てみたいです。


●囲碁将棋
このコンビも好き。
そういえば今回は個人的に好きなコンビばっかだな。
あとに出てくる学天即とダイアンも好きだし。
まあしかし今回のネタはぶっこみましたね。
ぶっこんだのはいいんだけど、審査員がみんな年配じゃん。
そこ考えるとちょっと判断誤ったんじゃないかと言わざるを得ないかな。
優勝以外は全て同価値だって考えで賭けに出たのかもしれないけど、
夕飯どきにあのネタはちょっとな。。。
もっと普通のネタでも十分面白いコンビだっただけに残念です。


●学天即
関西弁の正統派漫才で、アベレージヒッタータイプ。
今回も面白かったんだけど、優勝するには爆発力が足りなかったような。
観客の笑いも終始クスクスぐらいで、ドカーンはなかった。
ほんとはそれでいいんだけどね。
むしろそれを続けることって難しいと思うんだよ。
でも勝つか負けるかって話になっちゃうとトレンディエンジェルとか馬鹿よ貴方はになっちゃうのかなと。
ただ実力があって息長く続けられるコンビだと思うので、これからも面白い漫才をたくさん見せてほしいです。
あと奥田君がむちゃくちゃいい声で好きです。


グループBの勝者はトレンディエンジェル。
これはもしかしたらもしかするぞ?



■グループC

●和牛
今回一番印象に残ったのは和牛のネタかも。
狙いは超よかったと思うし、実際にウケてたよね。
俺結構しつこいネタが好きでさ。
マジでツボ入った。
日本語が間違ってて気になる感じもすごく分かるしね。
ただちょっとX-GUNのここ数年の漫才のスタイルとちょっと似てる気がした。
勝ち抜きに期待。


●博多華丸・大吉
知名度で言えば12組の中で断トツ。
今更わざわざネタ作って賞レースでタイトル獲らなくても十分実績もあるし仕事あるでしょうっていう。
そういう意味で他の出場者からしたら邪魔くさい存在だったんじゃないかな。
しかもネタも面白いから困っちゃう。
華大らしい、人間味のにじみ出たネタで。
ここはさっき書いた芸歴の長さがハンデになるんじゃなくて、
貫禄と説得力が他のコンビとは段違いだったように感じた。
しかも今回の審査員好みのコンビなんだよね。多分。
そこも大きかったんじゃないかと。


●ダイアン
ダイアンも結構昔から知ってて、ずっと好きなコンビ。
西澤さんの振り切ったキャラ設定がいつも面白いんだよなー。
今回の警官ネタもダイアンらしい、いいネタでした。
準新作(笑)。
ただ途中の「歯多い」は全然要らなかったし、
そこからもうひと盛り上がりが欲しかったかなー。


●三拍子(ワイルドカード)
ワイルドカード決定戦に進出した9組が、

三拍子、レイザーラモン、コマンダンテ、ムニムニヤエバ、流れ星、
三四郎、POISON GIRL BAND、チーモンチョーチュウ、三日月マンハッタン

で、その中から勝ち上がったのが三拍子。
個人的にはPOISON GIRL BANDか三四郎に来てほしかった。
POISONはもはや他人とは思えなくてさ(笑)。

三拍子も好きですよ。
ただ今回のネタはちょっと作った感が強すぎて俺は笑えなかった。
「作った感が強すぎ」っていうのはね、漫才って基本は、
こっちはただ2人が出てきて話し始めて、急に片方が変なこと言い出して、
もう片方がそれを訂正したりするから、そのおかしなやりとりが見ていて面白いっていう、
暗黙の了解で楽しむものだと思うのね。
ボケとかツッコミなんていう担当は無いテイで見て初めて成立する。

いや、知ってるよ。
漫才にボケツッコミがあるのも分かってるし、
ネタ書いて稽古してきてるのも知ってるけど、
そういうのを全部知らないつもりで見るから面白いわけじゃん。
分かるかな?

そういう意味で言ったら今回の三拍子のネタはよく出来てただけに逆に入り込めなかった。
もうちょっと自然さを残してほしかった。
ふだんのネタのほうがよかったと思うんだけど、
やっぱ攻めないことには負けはなくとも勝ちもないってとこなのかな。。。


グループCの勝者は博多華丸・大吉。
和牛に行ってほしかったんだけどなー。



■決勝

●アキナ
1本目とは別のスタイルのネタで来るのかなと思ったら同じスタイルで来た。
やっぱりこの形を自分たちのものとして押していくつもりなんだろうな。
ただやっぱそうなると見るほうも免疫が出来ちゃってるから、
それを見越してかぶしたり外したりして崩していかないと優勝をもぎ取るのは難しいんだなと思った。
でも非常に好感の持てるいいコンビでした。
今後の活躍を期待しています。


●トレンディエンジェル
決勝も「ゲイなんですよ」っていう抜群のつかみ。
やっぱ腕あるわ。
たかし君の甲高いツッコミもじわじわくるんだよなー。
2本目はハゲをそこまで前に出さないネタだったけど、十分笑えた。
2人とも漫才うまい。
テクニックとキャラとセンスあったらそりゃ面白いよ。
奇跡のコンビだね。

で、気になったのが、
「おにいさん、トレンディだね。んー、トレンディエンジェル。どうも、よろしくお願いします」
って入りなんだけど、「どうも」じゃなくて「どうぞ」だね。そこは。

華大しだいで優勝は十分あります。


●博多華丸・大吉
オオトリは華大。
華丸さんがどんどん脱線していって、大吉さんが冷静にツッコむっていう王道の漫才で
前の2組を正面から受け止めた横綱相撲でした。
「そんな非常識な男じゃない」とか「新しいことわざ」とか、
笑えるワードを要所要所でいれてくるところも流石。


結果は10票中9票を集めた博多華丸・大吉が優勝。
まあこれには誰もが納得でしょう。
アキナもトレンディエンジェルも悔いはないんじゃないかと。


終わってみれば大いに笑った第4回大会でした。
面白かった!

ただ結果自体に不満はそんなにないんだけど、
さっきも書いたとおり審査員が大御所で年配すぎる。
もちろん経験と結果が必須なポジションだとは思うんだけど、
例えば前年の優勝コンビは翌年に審査員として参加するとか、
現役のコント師を必ず1枠入れるとか、
せめて3分の1くらいは出場者に近い感覚を持った審査員を入れたほうが、
今の笑いという意味で正当に評価できるんじゃないかと思いました。

まあいずれにしても来年もまた楽しみです。
日本に生まれてよかった。
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by kimjiyoung | 2014-12-20 17:47 | 雑記・エッセイ | Comments(0)

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