反則金6千円を払って思うこと|小さなマイナスを受け入れる

日曜日。
ライブを終え、深夜1時半頃に磐田を出発。
翌日は朝から仕事なので少しでも長く目をつぶれるように、高速を飛ばして帰っていました。
1時間くらい過ぎたころかな。
聞こえてくるサイレン音。
バックミラーにはランプを点けたパトカーが。
自分を追っているのではないと思いたいところですが、
周りには僕が運転している車しかありません。

近くの交通警察署まで先導されながら、いろいろな考えが頭をよぎります。

「罰金はいくらかな。払いたくないな」
「ゴールド免許もなくなっちゃうな」
「どうにかなかったことにはできないかな」
「スピード違反は現行犯でしか捕まえられないんだったよな。逃げちゃおうかな」
「逃げるのは無理でも、最後まで認めずにゴネたらなんとかなるかな」


それでもやっぱり、きちんと言われたとおりにして、
罪を認めて謝ることにしました。

すると警察官は、

「急いでたのかな?かなりスピード出てましたよ。
それとずっと追い越し車線を走ってたでしょ。あれも違反ですからね。
今日はそっちで切符切っておきますから。安全運転でお願いしますよ」

と。

結果は1点減点の反則金6千円という処分に。
正直「助かった」と思いました。
40kmオーバーの赤切符まで覚悟してましたからね。

そしてもし警察官の言うことに従っていなかったら、
この程度の罰では済まなかったかもしれないとも思いました。

そもそも交通法規を守らなかったのは社会人として恥ずかしいことです。
何の自慢にもなりません。
反省しています。
そして警察官の指示に従うのも当たり前のこと。
逃げるなど言語道断です。

それでも自分が犯した罪を受け入れられず、
帳消しにしたい、逃げてしまいたいと思ったのは事実。


日常生活でも、こういうことってあると思います。
何かで失敗をしてしまったら、人はまず「なかったことにしたい」と思ってしまうものなんですよね。
これは致し方ない。
ただそこから、考えを改めて罪を認めようとする人と、
最後まで認めようとしなかったり帳消しにしようとする人に分かれます。
そして悲しいかな、現実では後者をよく見かけます。

電車内や道でぶつかってしまうことってありますよね。
謝らない人はとても多い。
「ぶつかった相手も悪い」
「人混みを歩いていればぶつかることもある。謝る必要はない」
とでも思ってるんでしょうね。

仕事でミスをしてしまった。
ミスはありえますよ。
ただそれによって誰かが迷惑しているわけです。
ミスを指摘された担当者は自分のミスでなくても相手先に謝ります。
更に社内会議で上司にミスの発生を報告し、謝ります。
相手先の担当者も上司や顧客に謝ります。
それだのにミスをした当事者が謝らないなんてことはよくあります。
「了解です。修正しました」ではだめなんだと。
過ちを認めないでどうするんだと。

「仕事をしていればこの程度のミスはありえる」
「悪いとは思ってる。言葉にすることが重要なのか」
「お前だってミスをするだろ」
さしづめそんなことを考えてるんでしょうね。
信頼を取り戻すどころか、更に評価を下げてることに気付いてない。
過ちて改めざる。それこそが過ちなのです。


例えばゴルフで林にボールが入ってしまった時、
林の中からまっすぐグリーンに向かってボールを叩くのと、
1打を犠牲にして一度、林の外にボールを出すという選択肢があるとします。
弱い人というのは、グリーンに乗る確率が10%、
そのまま木に当たって林にボールが残る確率が90%だとしても
そのままグリーンに向かって打ってしまう。
「林にボールを入れてしまった」というミスを帳消しにしようとするんですね。
そんなことでうまくいくわけがない。
強い人は言うまでもなく、1打を犠牲にして確実にグリーンを狙いにいきますよ。


来週末は家族を乗せて名古屋の先輩と親戚に会いに行く予定なんですよ。
大きな事故を起こして取り返しのつかないことになる前に捕まってよかった。
6千円を払って、大事なことを思い出せた気がします。
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by kimjiyoung | 2014-10-28 09:26 | 雑記・エッセイ | Comments(0)

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