ジーン・シモンズの「死ね」発言には概ね同意

問題となったこの記事を読みました。

「ニッキー・シックス、ジーン・シモンズの「死ねばいい」発言を非難」

↓ジーンの「死ね」発言っていうのはこれ↓

「俺はヤク中や、暗雲を漂わせ自分らのこと犠牲者だって考えているような奴とは
いい関係なんて築かない。ヤク中やアル中はいつだって“世界は苛酷な場所だ”って思っているだろ。
俺の母親はナチの強制収容所にいたことがある。“世界は苛酷だ”なんてたわ言聞きたくねえんだよ。
うちの母親は毎日、いまを楽しみ人生を愛している。
それがアホどもは、20歳の野郎が“鬱だ。シアトルに住んでる”なんてこと言うんだろ。
バカ野郎、だったら死ね」

「ビルの屋上で“もう終わりだ。もうたくさんだ。飛び降りる”とか言ってる奴には、
俺は“飛び降りろ!”って言うよ。冗談なのか?なんで宣言するんだ?
黙れ。威厳を持って飛び降りろ!観客がいるだろ」


それに対してニッキーは、

「ジーンの言ったことは好きじゃない。だって、20歳のキッス・ファンがこれを読んだら、
“そうか、彼の言うことは正しい。俺は自殺すべきだ”って考えるだろ」

「俺はドラッグとアルコールと手を切った。ヘロイン止めたら家から出られなかった。
社交術なんかなくて、どうやって人と接したらいいかわからなかったんだ。
どんどん、どんどん鬱がひどくなっていったよ。それで、セラピストのとこへ行ったんだ。
もし、ジーン・シモンズのとこへ行ってたら、
“ニッキー、鬱なんだったら自ら命を絶つべきだ”って言われてたんだろうな」


と非難した。
(できればリンク先の記事全文を読んでください)


読んで思ったんだけど、僕はジーンの言っていることにほぼ同意です。
というのはね、鬱病患者が自殺するか活路を見出して生き続けるかを比較したら、
当然後者のほうがいいに決まってますよ。
そんなことは誰でも分かるでしょ。
ただジーンが言いたいのは、てめえでその状況に自分を追い込んでおいて犠牲者ヅラすんな、
だったらそうならないように普段から健全な生活を心がけてる人たちはどうなるんだ
ってことなんですよね。
これに尽きるわけです。

結構多いじゃないですか。
「その状況ではそうするしかなかった」ってことをアピールする奴。
いやいや、その状況に持ってたのはお前だろと。

前に飯を食ってたら他の客が、傘立てに挿しておいた傘が無くなってると騒いでましてね。
2人の店員がその対応に追われて、店内のオペレーションが見事に乱れてるわけです。
確かに傘をパクられたのは災難だよ。
パクった奴も悪いかもしれないけど、どうして予報が外れて雨が降った日に傘立てに傘を挿したんだと。
そいつの危機回避能力の低さに、傘を自分の席に持って入ってる客たちが迷惑を受けてる。

僕は鬱病になんてなったことがないので、鬱病患者の気持ちなんてこれっぽっちも分かりません。
ただ言っちゃ悪いけど、俺がたまたま精神的に強固だったり、
つらい状況から逃げに逃げを重ねて鬱を回避してるわけじゃないじゃん。
どうにもならない状況になる前にきちんと対処してるんですよ。
健全な精神を保つことって簡単ではないと思います。
それを分かってるから、小さなことも軽んじずにケアするよう心がけてる。
それが偉いとも思ってませんよ。
社会の構成員として当たり前のことをしているまでです。

以前このエントリーでも書きましたね。

「全員が1人分以上の働きをすればいい」

精神的健全を保つ努力を怠るのは勝手だけど、
だったらちゃんとてめえでケツ拭けよってことですよ。
てめえが小さなマイナスを受け入れず先送りにしてきたことでくらったしっぺ返しを
なんで俺らが共有せにゃならんのだと。
それがジーンの言う「死ね」ってことなんじゃないかと思うわけです。

だってさ、そんなことがまかり通ったらだよ、
みんながみんな鬱病、アル中、ヤク中になったらどうすんの?誰が助けるの?
結局、逃げを打つってことは、
「まあ頑張ってちゃんと生きてる人たちが何とかしてくれんだろ」ってことでしょ?
そんな甘えを許してたまるかと。
それを許すってことは鬱病、アル中、ヤク中になってもいいよってことになっちゃうじゃん。
そんなことじゃ自殺者なんて増える一方でしょ。
擁護派はそこまで考えて言ってんのかな?

それとKISSもMOTLEY CRUEも誰かに希望を与えようとして音楽をやってるわけじゃないと思うんだよね。
伝えたいことなんて「ROCKってカッコいいだろ?俺ってカッコいいだろ?」ってだけで、
そうして始めたらたまたま人気が出て、影響力を持つようになったってだけで、
「そんなこと言って鬱病患者が自殺したらどうする?」とか言われても知らねえよって話なんじゃないかと。
だって地獄からの使者だよ?
ドラッグ中毒者に「死ぬんじゃない!諦めるんじゃない!」とか言うほうがおかしいでしょ(笑)。

僕もバンドをやってるのは楽しいからだし、ただの自己顕示ですよ。
その音を聴いたり、ライブを見たりして何かを感じて活力にしてくれたらそれはうれしいことだけど、
決して誰かのためにやってるわけじゃないし、そこに責任なんてものは感じてません。
こっちは勝手に演ってて、見てるほうは勝手に見てるだけだもん。

そして後日、ジーンが発言について謝罪をしたようです。

「ジーン・シモンズ、うつ病への発言を謝罪」

最初から問題になるような発言ではなかったと俺は思うけど、
読解力のない人間が騒ぐから謝罪するしかなかったんでしょう。
ジーンの言ってることは一貫してますしね。

鬱病患者やドラッグ中毒者の中にも、本当にどうしようもなくそうなってしまった人がいるのかもしれないし、
僕は環境的に恵まれているとも思います。
そしてこんなことを言ってる僕だっていつどうなるか分かりません。
ただこれからも健全でいるための努力と、それを怠ることへの否定は続けるつもりです。
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Commented by 「ちよんのブログ」愛読者 at 2014-08-26 18:57 x
初めまして。いつも楽しくブログを黙読しています。

今日は、ジーンの「死ね」発言について、ちよんさんに質問です。

ちよんさんの父親が「鬱」になり、ビルの屋上で「死にたい。今から飛び降りる!」と叫んでいます。
その横でジーンが「死ね!飛び降りろ!」とあおっています。
その隣でちよんさんは「死ね!」と言うのか、黙って見ているのか、「死ぬな!生きてくれ!」と言うのか・・・
ふと、ちよんさんならどうするのかな?と頭を過ったので質問しました。
by kimjiyoung | 2014-08-18 11:28 | 雑記・エッセイ | Comments(1)

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