放射能問題をややこしくしていること

まあえらいことになってますね。
これ大丈夫かなほんとにって感じですけど、
またひとつ思うことがあるので。

放射能問題をややこしくしていることのひとつに、
「『ない』の証明は難しい」ってことがあります。

どういうことかというと、
例えばある山にヘラクレスオオカブトムシがいるってことを証明するには、
その山でそれを捕まえてくればいい。
単純明快ですよね。
でも逆にその山にヘラクレスオオカブトムシはいないってことを証明するとなると厄介です。
これこれこんな専門家が集まって、
どの期間にどんな方法で探したけど見つからなかったと説明したとしても、
「いない可能性が極めて高い」とまでしか言えない。
でも逆に「これがその山で捕ってきたヘラクレスオオカブトムシです」と言って見せれば、
みんな納得します。
「ほんとにあの山にいたやつなの?」と疑う人すら少ないはず。
(ちなみにこれは養老孟司さんと茂木健一郎さんの本に書いてあったことです)

原発事故による人体への影響も同じで、
現代科学が「まあ、これぐらいなら無視していいレベル」っていう結論を出しても、
「まだ分かんないじゃん」、「何十年後、何世代後に影響が出るかもしれないじゃん」
で返してくるからまったく話が進まないんですよね。
奇形児が生まれるうんぬんって話もそう。
放射線障害は遺伝しないっていう結論がとっくに出てるのに
「まだ分からない」と返されて終わり。
それを裏付ける科学的な根拠、データは出ていないと言っても「隠蔽されてる」で終わり。
さらに人命だ子供だとかまで持ち出されたら話のしようがないですよ。

理論上はそうですよ。
まだ分からないかもしれない。
分からないなら、ないに越したことはないじゃないかっていうことだと思うんですけど、
その人たちの言っていることには大きな矛盾があって、
明らかな危険に対してのケアは甘いんですよ。
ほんとしつこくて申し訳ないんですけど、交通事故で年間5千人死んでます。
でも車に乗るでしょ?
排気ガスを撒き散らしてさ。
で、交通法規違反して切符切られて、twitterで愚痴って、デモに行くの?
タバコは体に悪いよね。
他人の前でも吸うし、歩きタバコもする。
他人の発ガン率上げてもいいの?
歩きタバコで子供を失明させるかも分からないでしょ?
可能性低いけどありえるよね?

便利だから車に乗るんだし、おいしいからタバコを吸うんだし。
それを国はやめさせないじゃん。
経済的な理由もあるだろうしさ。
それと原発の何が違うの?
効率的に発電できる、多少の危険は伴う、経済的事情も無視できない。
おんなじじゃない?
俺が頭悪いのか?

人間は見えないものが怖い生き物なのね。
だから確実に人を殺す車や津波よりも、
何が起こるか分からない放射能に怯えるわけです。
近しい知人の助言よりも、占い師の言うことをアテにする。
見えない力が働いてると思うから。
これを論理的思考とは言えないよね。
感情論だと言い切れる。


だから結局ファッションなんじゃねーかなって気がしてならないのよ。
政府に抗議したり、警察に悪態つくのがカッコいいっていう。
タバコもそうだし。
実際にデモに出たときの連帯感とか高揚感はすさまじいものがあるだろうしね。

twitterではこんな発言も目にした。

「デモを批判してる奴らは、お前らの命も救ってやってるってことに気付けカス」



これもう無限ループでしょ(笑)。
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by kimjiyoung | 2012-07-03 09:57 | 震災・原発・放射能 | Comments(0)