佐久間正英さんのブログを読んで

↓ここ最近話題になってるこのエントリー↓

音楽家が音楽を諦める時

佐久間正英さんといえば、俺ら世代が聴いて育った数多くのJ-ROCKアーティストを育てた人。
読んで「ふーん。まあそうだよな」って思った。
それよりも誤植が多すぎで、そっちが気になったけどね(笑)。
たくさん読まれてるから、今はもう修正されたかもしれないけど。


↓それでその数日後に出てきたのがこれ↓

金がないから「いい音楽」作れない?~ビジネス感覚なき職業音楽家の末期症状

「ちょっと言い過ぎじゃないか?(笑)」って気もするけど、大方は納得のいく内容でした。
コスト意識ってほんとに大事でさ、
安くてそれなりのものが求められてるなら、それを作るのがプロだと俺も思う。
プロの定義っていろいろあるけど「客を満足させる」っていうところは欠かせない要素だから。
お金も時間もたっぷりかけて「気に入ってくれた人だけどうぞ」っていうのは
自己満足だ趣味だと言われても仕方ないよね。

佐久間さんはそういう意味で、
自分の中の「プロの定義」が通用しない時代になってしまったから
もうこれ以上は無理かなってことが言いたいんだと思う。
時代によって正解が変わるのは当たり前だし。
それに「稼ぐだけ稼いだんだからもういいでしょ」とも思うかな(苦笑)。

かさこさんのエントリーにも共感できる部分は多い。
俺も昔から音の質とかはあまりよく分からなくてさ、
それよりも自分がいいと思える曲かどうかってのが先だもんね。
もちろん、いい音は求めますよ。
でも状況の許す範囲でってことになるのは当然でさ。

字幕もそう。
60分のドラマ1本を翻訳者3人体制で1か月かけられて、
それでその人たちが十分生活できる報酬をあげられるなら、完成度の高い字幕が作れて当然。
でも視聴者はそんなに待ってくれないし、
作業費だって安くやってくれるところがあればそこに頼まざるを得ないから、
決められた納期と予算の中でどれだけクオリティーを上げられるかが
コーディネイターの腕の見せどころ。

翻訳者さんにはお金をたくさんあげられない分、
気持ちよく仕事してもらえるように気遣わなきゃダメだしね。
誤字のひとつやふたつでガタガタ言わない。
それぐらいはこっちで拾うから気楽にやってくださいね、ぐらいの気持ちで取り組んでる。

あとは未経験者の育成。
字幕の仕事って、専用のソフトをウン十万出して買わなきゃダメだったり、
学校に通わないと使ってくれなかったりするらしいんだけど、
うちは未経験者歓迎で、センスがある人なら字幕の経験や知識がなくてもいちから教えてあげてる。
字幕制作ソフトも要らない。
パソコン持っててネットにつながれば、居住地も問わない。
本人は映像翻訳を実践形式で勉強できるし、こっちにはコストを下げられるメリットがある。
それで何年か仕事を続けて、報酬もそれなりに払えるぐらいになったとしても、
みんな不思議とよその制作会社には行かないんだよね。
うちの会社の翻訳者として残ってくれてる。

それでお客さんには納得してもらえる品物を納品する。
それに対してギャラが支払われる。
経験者を使って赤字を食ってようが、初心者を使ってようが関係なしにね。
(実際にはそこまで聞いてくるクライアントもいるけど)


時代や状況が変わっても、やり方はいくらでもあるってことかな。
商売でやってる以上、少なくとも買い手の責任にはできない。
お客さんあってのものだもん。それは絶対。
買ってもらって稼げる方法を見つけるか、さもなければ職を変えるしかないよね。
嘆くのもその人の勝手だけど。
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by kimjiyoung | 2012-06-22 10:04 | 雑記・エッセイ | Comments(0)

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