地震についてもう一度

地震発生のとき、僕は職場にいた。
2日前ぐらいに少し大きめの地震があったから「またか」と思いながら仕事を続けていたが、
なかなか止まない揺れに席を立ち、非常階段に続くドアを開けに行った。

それでも地震は止まない。
免震ビルの6階はかなり大きく揺れて、
地震を経験していない韓国出身の女子社員たちはその場にへたりこんで泣いている。
鉄で出来たドアを押さえて、ぐわんぐわんとしなる鉄骨を眺めながら
「これ以上揺れたらこの鉄骨の下敷きになって俺は死ぬんだろう」
そう思った。
正直、家族のことは考えず、自らの死を近くに感じた。

地震が一旦収まり、非常階段を駆け下りた。
そのころにはすでに周辺のビルからかなりの数の人が出てきていて、赤坂は軽いパニック状態。
生まれて初めての経験にワクワクしている自分もいた。

そのころにやっと家族のことを思い出すが、すでに電話回線はまひ状態。
しばらくすればつながるだろうと考えながらオフィスに戻り、部下に解散を指示、
僕は家族の無事が確認できるまで会社に残ることにし、
それ以外の社員は全員帰っていった。

妻は上野で買い物、長男は幼稚園から帰るバスの中、
長女と次男は保育園にいるはずの時間なのだが、
どこにも連絡がつながらない。
苛立ちを感じる中、帰ったはずの職員が一人、二人と戻ってきた。
すべての鉄道が運休、タクシーを拾うのも困難らしい。

結局20時半ごろに家族全員の無事と所在を確認し、
その日は戻ってきた社員とオフィスで朝を待つことにした。
しかし22時半ごろに地下鉄の運転再開を確認、
25時頃には家族の待つ家に着くことができ、安心してぐっすり眠った。――


僕が体験した地震当日はこんな感じです。
土日はおとなしく過ごしていましたが、
今朝は計画停電に伴う鉄道の運休の影響で会社全体の業務に影響が出ました。
それでもCS放送への字幕提供を主業務としているうちの会社は、
ドラマの続きを楽しみにしている韓流ドラマファンのために、
字幕を作り続けなければなりません。
被災地域外の人が今できることとして、「日々の営みを止めないこと」が挙げられています。
正直、今僕にできることが何なのか、よく分かっていませんが
いつも以上に元気に仕事に取り組むことが、
この国に生きる者としてのせめてもの務めだと思っています。

募金もします。
「しない善より、する偽善」
僕の好きな言葉です。
語呂もいいしね。


しかしここまでの事態になると、人間の本性が現れてきますよね。
この事態に便乗して犯罪行為を行う輩は極刑に処してほしいです。
それ以外にもここ数日で駅員さんを怒鳴りつけたり、
満員の車内で苛立ちを全開にしている人を何人も見ました。
被災地の方がその様子を見たらどう思うでしょう。
そんな無価値な人間の命と引き換えに何人もの尊い命を救えるとしたら…。


今回の被災地である宮城県にはEGNISHというバンドのメンバーが住んでいます。
現メンバーは地震当日、ライブで郡山にいて全員が無事だったそうなのですが、
僕が一番親しくしていた元メンバーのアベちゃんと連絡が取れずにいました。
昨日やっと連絡が取れて無事を確認しましたが、
現地の状況は悲惨なようで、「映画みたいで実感がわかない」と言っていました。
アベちゃんは先週末から旅行を計画していて、今週うちに泊まる約束をしていました。
少しあとになるかもしれない、引っ越したあとのうちになるかもしれないけど、
また元気な姿で再会できることを願ってます。


今は日本中、もとい、世界中が日本のために何ができるかを考えて、
行動に移すことが求められている。
間違いなく今は、日本国民全体の思考と行動が活発化しているとき。

今はとにかく自分がすべきこと、できることを考えましょう。
そしてそれを行動に移しましょう。
それを皆が忘れなければ、復興の日は必ず来ます。
それから日本が今までよりもっともっといい国になったらいいですね。

頑張れ日本。
僕も頑張ります。
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Commented by かなっぺ at 2011-03-15 00:23 x
EGNISH、まさは知り合い。やっぱり心配でした。でも、ちよんさんのブログで安否確認出来て良かった(つд;*)
Commented by kimjiyoung at 2011-03-15 23:46
そうですか。よかったです。^^
by kimjiyoung | 2011-03-15 00:14 | 震災・原発・放射能 | Comments(2)